2 10, 2014 | Post by: Clubverum No Comments

スペインの偉大なソムリエ、ハビエル・ヒラ氏インタビュー

ハビエル・ヒラ氏(Javier Gila)は、おそらく現在スペイン最高のソムリエの一人と言えるでしょう。(偉大なクストディオ・サマーラ氏(Custodio Zamarra)に敬意を示しながら)。また、ワイン業界の中でマドリッドを代表する数少ない専門家の一人で、マドリードソムリエ協会の会長でもあります。
ハビエル・ヒラ氏の汚れのない経歴と、数え切れないほどの受賞歴、そしてこれからも氏への讃辞は増え続けることは間違いなく、ここで1つ1つ述べることははっきり言って不可能です。

彼の経歴には、ワイナリー、レストラン、権威あるワインショップなど、広い範囲での豊富な経験を追記しなくてはなりません。またトレーナーとして、1000人を超えるプロフェッショナルを育成しました。彼らは、真の専門性と、知識を蓄財していると評価することができます。

ヴェルムにとって、ハビエル氏のような偉大な専門家と語り合えるのは成功の証です。
プロフェッショナルであればあるほど、より素晴らしさを探究するように、私たちもワインや蒸留酒の素晴らしさを共に追求していけたら幸いです。

ハビエルソムリエのプロ意識、知識、謙虚さという重要な美徳と人間価値を賞賛しなければなりません。氏の受賞歴や知名度は、ネット上、Googleで容易に見つけることができます。特筆すべきは、マドリードのワイン業界の専門家達は、数え切れないほどの讃辞の言葉を氏に向けており、彼らの推薦のもと、氏がマドリードソムリエ協会の会長に選ばれたことは当然のことと言えるでしょう。

数々の国際ワインコンクールのディレクター、ワインテイスター、ラジオ出演、記者会見・・・その功績は言い尽くせません。そんなソムリエのマエストロ(師匠)であるハビエル・ヒラ氏のインタビューをClub Verumの皆様にご紹介します。

JAVIER GILA CON CARRITO

Club Verum(以下CV): 自宅に小さな(もしくは大きな)ワインセラーをお持ちだと思いますが、どのようなワインを所有されていますか?
Javier Gila(以下JG):私のセラーには、偉大なシャンパーニュをはじめ、スペインやフランスの全てのクラスのワインなど、約2000本のワインが眠っています。

CV:「ワインの熟成」にについてどう思いますか?(もしそれを信じているなら)
JG:もちろん信じていますよ。熟成させる場合、それぞれのワインが時間の経過に耐えられるのかどうかを知らなければなりません。とはいえ、私の好みは樽より果実味がたったワインの方が好きですが。長期熟成されたワインの多くは、果実のアロマはほとんど表れません。

CV:スペインで「単一ブドウ畑限定高級ワイン:ビノ・デ・パゴ(Vino de Pago)」の動きが「強力」に始められていますが—
JG:商業的にはとても良いことだと思いますが、私はそれについてあまり考えていません。私にとって世界的に偉大なワイン、ビノ・デ・パゴ(Vino de Pago)は、ブルゴーニュだからです。

CV:Sommelierですか、またはsumillerですか?
JG:もちろんラテン語からきたSumillerです。「 試飲する-試すetc..」 という意味を表すからです。

CV:いくらからワインに支払うのが法外な価格だと思いますか?
JG:30€からです。

CV:あなたは職業上、偉大なレストランから小さな居酒屋、名門ワイナリーから小さな生産者までご存じだと思いますが、働いていない時は、どこで過ごす時間が好きですか?
JG:働いていない時はカジュアルで堅苦しくない、グラスワインをサーブする居酒屋や、ミニマムなタパスを味わうことができる人知れないお店が好きです。

CV:以前、聞いた言葉に好きなフレーズがあります・・・「好きを仕事にするということは、決して働いているという気持ちを抱くことはない。ワインへの敬意を込めて・・・。」その場合、どこで仕事が終わり、どこで余暇が始まりますか?
JG:以前インタビューで答えたように、私にとって仕事は天職で、情熱であり楽しみなのです!

CV: ソムリエとして大きな責任を持たれていると思いますが、このインタビューから真面目さを取り除くような、逸話をお聞かせください。
CV:ソムリエとして、スペインで最も優れたワインショップや、名門レストランで働かれましたね。ソムリエとして、ワインショップとレストランで働く違いはありますか?

JG: 違いはありません。お客様は同じです。それがホテルであり、レストラン、ワインショップであり、全ての瞬間でプロフェッショナルに、謙虚さとノウハウを持って、お客様を楽しませるのです。興味深いことに最後に働いたワインショップはレストランを所有していました。

CV: マドリードソムリエ協会の会長として、マドリードでソムリエという職業をどう思いますか?(ひいては、スペインの他の地域への広がりに関して)
JG:マドリードには既に300人のソムリエ会員がおり、年々増加しています。それに伴ってソムリエのレベルや認知度も上がっています。
だから今こそスペインにも公式にソムリエの勉強ができる機関を造り、ホテルやレストランのオーナー達がソムリエの価値をもっと知るべきです。ソムリエが良い働きをしたら、オーナーである彼らにその恩恵が戻ってくるのだから。

CV:ワインの嗜好には、ビッグネームの好みが大きく影響しているように見えます。
例えばロバート·パーカーはモダンなスタイルのワインが好きと言われていますね。ハビエル・ヒラ氏はどんなワインが好きですか?
JG:私は、楽しみながら飲める、気持ちの良い、バランスの取れたワインが好きです。ほとんど私は達人達を信じませんよ。なぜなら彼らの好みは、私の好みとしばしば異なるからです。

CV: ヴェルムはアイデンティティの印として古いブドウ畑を選びます。ヴェルム・テラ・アイレン・デ・ピエ・フランコや、ヴェルムVテンプラニーリョ、レセルバファミリア2009などがそうです。これらのように、多様性とテロワールのエッセンスを尊重しているワインについてどう思いますか?消費者はそれを認識し高く評価しますか?またプロのソムリエ達はいかがですか?
JG:一般消費者も専門家も、常にクォリティーを高く評価します。テロワールは、土壌と土着品種ブドウのアイデンティティを示すものです。
ブドウ品種とテロワールは、豊かなワイン文化と共に歩むものです。ビギナーの消費者も、かなりの割合で3つの原産地呼称と2つのブドウ品種くらいは知っています。その後もワインを楽しみながら、各々のワイン文化を広げていき、ブドウ品種やテロワールというアイデンティティを探求していくのです。
プロのソムリエ達は、常に彼ら自身を驚かせるワインを探し、そして何より重要なのは、自分のお客様を驚かせることができる、そんなワインを探しています。

CV:1つを選べないのは分かっていますが・・・ソムリエにとって何が一番重要ですか?顧客の心理を知ること、もしくはワインを深く知ることでしょうか?
JG:お客様の気持ちを汲んだ良質なコメントと、ワインの知識を持つこと、どちらも重要です。しかし、何よりも重要なのは、謙虚さ。常に謙虚な気持ちでお客様にお勧めするよう努めることです。

CV:1杯のワインを楽しむ以外に、ワインで好きなことは何ですか?
JG:ワインのおかげで、共通の会話が生まれることなど好きですね。

CV: アグアルディエンテ(スピリッツ)の消費は昨今減少していて、その他の蒸留酒は「ミックス」のベースとしての市場を独占しています。ヴェルムのアグアルディエンテはブドウの単一品種で造られており、スペインで最も多くの賞に輝きその品質を実証していますが、最近、消費者はますますミックスした物やカクテルを求める傾向にあります。あなたはこのようなタイプのプレミアム蒸留酒にどんな未来を見ますか?
JG:ヴェルムが造るアグアルディエンテは素晴らしい品質です。それは私が語るまでもなく、数々の受賞や高評価が物語っているのですが、一般消費者は、余暇の時間を楽しめるよう常に飲みやすさを求めています。これは私たちの文化の中で、ミックスやカクテルに関連してきます。
すなわち、高品質の蒸留酒は常に最高のミックスの主役になれます。私は、ヴェルムのアグアルディエンテのような製品が、カクテルの世界の扉を開く可能性を信じています。

CV: ブランデーやコニャックは、ワインの蒸留酒で、蒸留酒の中で最も高貴な飲み物の一つと言えますが、消費を急速に失っています。将来をどう予測しますか?
JG:他の地位を失ってしまった飲み物のように、再開発する必要があります。若者に普及させる為にも、古典的な飲み物ではないようにしなくてはなりません。

CV: それでは、スペインで有名な高価な水「プレミアム」についてどう思いますか?
JG: 時間とお金がかかっていない。ただのマーケティングですね。

CV: どう言うか教えてください。マリアージュ、もしくは、ハーモニー?
JG:私はハーモニーという言葉を使いますが、別に「マリアージュ」と言っても良いのではないですか?

CV:最後に、あなたを虜にする「マリアージュ、ハーモニー」は何ですか?
JG: 私にとって最高のハーモニーは、上等なシャンパーニュと、あらゆる料理とあらゆる瞬間です。

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